23年前日本にやってきた僕は、 那珂川のほとりに家と工房を作った。
舞台美術などを手がけ、同時に陶芸、主に器で生計を立ててきた。
ガラスや鉄、セラミック、自然の素材を使ったミックスメディア オブジェやインスタレーションで、私たちの存在と自然のハーモニーを表現することは僕を魅了して止まない。
僕の家から川を上流へたどると、この場所~Artbiotop~ がある。
ここに近づくにつれ、水がどんどん透明になっていく。
水が本当の水になっていく。
この川の延長線上に僕の家とここがあり、 今の僕とそのsource がある。
そして今、自分のsource に戻ってきた。
僕はここで自然と創作の中に完全に浸り、 心に描いたものを形にしたい。
すべてのことはわからない。
すべての存在の神秘、その中には未知の美しさがある。
The beauty of our mystery, the river of dreams.
1967年アメリカ合衆国生まれ。コロンバス芸術大学(CCAD)卒。1990年来日。伝統的な日本陶芸、コンテンポラリー陶芸作家のアシスタントを経て、1992年栃木県茂木町に築窯、故・馬場浩史氏と出会い、遊星社GEOIDWORKのメンバーとして舞台美術、パフォーマンス、陶芸に携わる。陶芸のほかガラス、木、鉄などを素材としたオブジェ、インスタレーション、空間作りにも取り組む。2012年以降、韓国・聞慶、タイ、マレーシアなどのインターナショナルセラミックフェスティバルにも活躍の場を広げている。