Margaux Lelièvre
フランス
アーティスト
1990年パリ生まれ。フランスの国立美術学校学生で、武蔵野美術大学との交換留学生を経る。ビオトープでの滞在を希望した理由は、これまでの都市や学校といった枠組みから離れ、見知らぬ土地の自然に触れて様々な拾得物を再構成し、環境と周囲の人々との接点から得た何かを制作のインスピレーションにするため。
滞在中は、捨てられそうなもの <木の実やその殻、果物の皮、落ち葉、虫(蚊)、梱包材、陶片など> を接着、型取り、継ぎ接ぎ、縫製して元の形に再構成した。アートビオトープ内の植栽や家具の陰をチョークでなぞり、モノの形のシルエットを地面に線描したり、私たちの日常の視線を変えてくれることも。
制作物は、時間の経過で変化、消滅するものがあり記録は重要となりました。また、物質の観察と採集、模倣、修復の作業は、物の原型をたどる過程で物を再現して痕跡を可視化し、観る者に目に見えないものを意識させてくれました。