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【終了】スイートヴィラ客室のための、15の棚

スイートヴィラ客室のための、15の棚

棚は、それぞれ二作家の作品の組み合わせ「合わせ技」から成り、テーマに沿って、表のギリシャ舞踊神「ディオニソス」と、裏のローマ舞踊神「バッカス」の二対の組み合わせが、別々の二部屋に配置されている。それらは互いに補完し合うが、一度に両方が見られることはない。全十五作家による、十五の棚。

その一 (2号室)
「黙示録、その自然観」(ディオニソス、影)
松本陽子(平面、アクリル) VS 小池頌子(陶芸)
その二 (6号室)
「黙示録、その自然観」(バッカス=舞踊神(ディオニソス)のローマ名、影の裏側)
小池頌子(陶芸) VS 松本陽子(平面、アクリル)

現代日本の美術界、その最先端を牽引する平面の作家、抽象画家、松本陽子と、自然に触発された、柔らかく叙情的(リリカル)な造形を追求して定評ある小池頌子のカップル。
松本による、黙示録的な深みを持った宇宙的躍動の画面に対して、自然の「身体」から成長し湧きあがって来る小池の静謐が出会うことで、静やかな瞑想のひとときを楽しんでいただきたい。

松本 陽子 MATSUMOTO YOKO
1936 東京都生まれ
1960 東京藝術大学美術学部油画科卒業
「第10回モダンアート協会展」 大賞受賞
2019 「Abstraction in Asia: from 1960 to nowadays」Vazieux – Art Gallery Paris
「リニューアル・オープン記念展 コレクション展《MOTコレクション第2期 ただいま/はじめまして》」 東京都現代美術館など展覧会多数
主なパブリックコレクションに愛知県美術館、いわき市立美術館、神奈川県立近代美術館、倉敷市立美術館、国立国際美術館、高松市美術館/香川、東京国立近代美術館、東京都現代美術館、ふくやま美術館、斎藤記念川口現代美術館など多数

小池 頌子 KOIKE SHOKO
1958 東京藝術大学大学院 卒業
展覧会に、フランス国立陶磁器美術館、ボストン美術館、高知県立美術館、愛知県陶磁美術館、茨城県陶芸美術館など多数。
受賞に智美術館大賞、日本陶磁協会賞、サロン・ド・プランタン賞など。
主なパブリックコレクションにヒューストン美術館、セントルイス美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館、クリーブランド美術館、東京国立近代美術館、菊地寛実記念 智美術館、大阪市立東洋陶磁美術館、滋賀県立陶芸の森、草月美術館など多数

作品リスト
2号室
1 松本陽子「再生 regeneration」キャンバスに油彩 ¥550,000
2 松本陽子「再生 regeneration」キャンバスに油彩 ¥250,000
3 松本陽子「再生 regeneration」キャンバスに油彩 ¥200,000
4 小池頌子「ラスター彩高坏」陶器         ¥120,000
5 小池頌子「白の形」陶器             ¥60,000
6 小池頌子「青の形」陶器             ¥35,000

6号室
1 小池頌子「ラスター彩花入」陶器         ¥240,000
2 小池頌子「水の形」陶器             ¥30,000
3 小池頌子「白の形」陶器             ¥40,000
4 松本陽子「空中庭園 aerial garden」キャンバスに油彩 ¥450,000
5 松本陽子「モネ展によせて contribute to the Monet exhibition」キャンバスに油彩  非売品
6 松本陽子「モネ展によせて contribute to the Monet exhibition」キャンバスに油彩 非売品

その三 (11号室)
「音と香り―共感覚の向こう側」(ディオニソス、影)
関根直子(平面、鉛筆) VS 長谷川さち(彫刻)
その四 (14号室)
「音と香り―共感覚の向こう側」(バッカス、影の裏側)
長谷川さち(彫刻) VS 関根直子(平面、鉛筆)

ラスコー洞窟画や、抽象表現の巨匠マーク・ロスコに触発され、ますます空間の重層や深化をみせる関根直子の鉛筆画の平面と、生活空間に感じられる「気配や香り」を恬淡と石に刻んできた異色の石彫家長谷川さち、気鋭の出会い。
関根の、自然そのものが縦横に飛翔し呼吸するような軽快なコラージュは、走り去る時の音を聴かせ、長谷川の石の鑿音から薫るような、高い香気の交わりを感じてもらいたい、「音を嗅ぐ」共感覚的な趣向。

関根 直子 SEKINE NAOKO

2001 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了
個展
2004 「そとがわのうちがわ」 トーキョーワンダーサイト
「線、海からの帰還」 αmプロジェクト/art space kimura ASK?
2008 「巡る、佇む」GALERIE ANDO
2009 「SECRET EXHIBITION」 MA2 Gallery
「9月の庭」 art space kimura ASK?
2010 「線-音-意味」 脇田美術館
「Winter Lights」GALERIE ANDO
2012 「先行するものたちへ-Naoko Sekine Creations in 1999」 第一生命南ギャラリー
「昼と夜、時の間-go for a walk at twilight」MA2 Gallery
2014 「言葉の前の音」GALERIE ANDO
2015 「ここに、はての、拡散した1」MA2 Gallery
2016 「終わらない庭-Act of Scenery」GALERIE ANDO
2017 「NAOKO SEKINE EXHIBITION」 MA2 Galler
2018 「風景の作用」GALERIE ANDO
2019 「風景の作用-Act of Scenery」 Mizuho Oshiroギャラリー

受賞
2008 府中市美術館賞(VOCA 展2008)、2002 トーキョーワンダーウォール賞(トーキョーワンダーウォール公募2002)
パブリックコレクション
府中市美術館/東京都現代美術館/愛知県美術館/竹田市立図書館
2013 文化庁海外研修制度研修員(フランス・パリ)

長谷川 さちHASEGAWA SACHI
2004 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業
2006 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了
個展
2005 ガレリア・グラフィカ bis・東京
2008 「ここらからそこまで」 村松画廊・東京
「天気売り」 ヒノギャラリー・東京
2011 「白い家」 ヒノギャラリー・東京
2012 「broom」 switch point・東京
2013 「路上」 Plaza Gallery・東京
2014 「虎の子を渡す」 ヒノギャラリー・東京
2017 「そらみつ」 ヒノギャラリー・東京
「長谷川さちの彫刻 ーレイライン」 平塚市美術館・神奈川 ~2018
2018 「常設展:Because It’s There」 ヒノギャラリー・東京
「マルチバース」 switch point・東京
2019 「空間に線を引く-彫刻とデッサン展」平塚市美術館/神奈川, 足利市立美術館/栃木, 他二館巡回
「開館20周年記念展vol.2《四次元を探しに-ダリから現代へ》」諸橋近代美術館/福島
グループ展
2005 「STONE SCULPTURE SYMPOSIUM」 ニュープリマス市内・ニュージーランド
2006 「アートプログラム青梅 2006 緑化する感性 ー次世代の作家たちの変革」 東京都立農林高等学校講堂・東京
2007 「FEILD OF NOW Sculptures」 洋協アートホール・東京
2012 「第5 回柳瀬荘アート・教育プロジェクト」 東京国立博物館柳瀬荘・埼玉
「第10 回アートプログラム青梅《存在を超えて》」 青梅市立美術館・東京
2014 「第6 回柳瀬荘アート・教育プロジェクト」 東京国立博物館柳瀬荘・埼玉
2015 「N+N 展2015《The 彫刻 ーNichigei 彫刻の現在》」 練馬区立美術館・東京
「小さな星を探して」 星と森の詩美術館・新潟
2018 「第7回柳瀬荘アート・教育プロジェクト」 東京国立博物館柳瀬荘・埼玉

作品リスト
11号室
1 関根直子「2014∞2020(308)」紙、コンテ、インク、グアッシュ ¥104,000
2 関根直子「2013∞2020(310)」紙、アクリル、黒鉛、色鉛筆   ¥104,000
3 関根直子「2013∞2020(313)」紙、色鉛筆、黒鉛         ¥146,000
4 関根直子「2006∞2020(325)」紙、黒鉛、グアッシュ    ¥125,000
5 長谷川さち「musubi」白砂岩                 ¥100,000
6 長谷川さち「ladle」黒御影石                 ¥80,000
7 長谷川さち「fountain」砂岩                 ¥80,000
8 長谷川さち「fog」透明ガラス             ¥120,000

14号室
1 長谷川さち「woods」黒御影石                 ¥120,000
2 長谷川さち「three bells」赤砂岩               ¥100,000
3 長谷川さち「star」黒御影石                 ¥100,000
4 長谷川さち「mountain」ガラス                ¥80,000
5 長谷川さち「small brush」白砂岩               ¥80,000
6 関根直子「2014∞2020(307)」紙、コンテ、インク、グアッシュ ¥104,000
7 関根直子「2001∞2020(311)」紙、黒鉛、炭、アクリル    ¥125,000
8 関根直子「2008∞2020(315)」紙、黒鉛、色鉛筆    ¥125,000
9 関根直子「2010∞2020(323)」紙、黒鉛、グアッシュ    ¥104,000

その五 (1号室)
「表現主義と舞踊」(ディオニソス、影)
横尾龍彦(平面、ミクスメディア) VS 高橋禎彦(ガラス)
その六 (5号室)
「表現主義と舞踊」(バッカス、影の裏側)
高橋禎彦(ガラス) VS 横尾龍彦(平面、ミクスメディア)

ドイツで活躍し2015年に没した、神秘主義者にしてシュタイナー派の美術家横尾龍彦の「気」の霊画と、現代吹きガラスの第一人者、ジャズの風をもたらすマエストロ高橋禎彦との競演。
見えない霊的分子、シュタイナーが「エーテル体」と呼んだ「気」を禅で表現した横尾の舞踊画面と、自在で軽やかな音楽を身体で感じて「踊り出すような」高橋のガラス表現を楽しんでいただきたい。

横尾 龍彦 YOKOO TATSUHIKO
1928 福岡に生まれる。東京芸術大学日本画科卒。
1965 第1回渡欧、シトー会奨学金パリ・ジュネーヴに1ヶ年居住。中世美術の研究。
1972 イタリア旅行、ローマに1年滞在、ローマ幻想連作
1973 画集『幻の宮』芸術生活社より刊行。
1975 古典油彩技法研究のため、ベルギー、ドイツ旅行。ウィーンに1ヶ年居住。
1977 ドイツ、スペインにてボッシュに傾倒、ヴォルブスベ-デ滞在。
1978 ルドルフ・シュタイナー研究会高橋巌教授のセミナーに参加。
1978 鎌倉三雲禅堂、山田耕雲老師に師事。以後毎年接心、独参を受ける。
1980 ドイツ移転、オスナブリュックに居住。B・B・K・ドイツ美術家連盟会員。
1985 ケルン郊外に居住。ベルリンと秩父にアトリエを設け東西を往来。
1989 東京サレジオ学園の聖像彫刻、吉田五十八賞受賞。
画集『横尾龍彦(1980〜1998)』(春秋社)刊行。
2015 没

高橋 禎彦 TAKAHASHI YOSHIHIKO
1958 東京都生まれ
1980 多摩美術大学美術学部立体デザイン科卒業
多摩美術大学美術学部立体デザイン研究室副手
1982-84 グラスハウスアムヴァサートゥルムエ房アシスタント(ラインバッハ、ドイツ)
1985 神奈川県相模原市に工房開設
現在 多摩美術大学教授
主な所蔵先
北海道立近代美術館 / 東京国立近代美術館工芸館 / 横浜美術館 / 下関市立美術館/富山市ガラス美術館/Musee des Arts Decoratifs (Swiss) /Wagga Wagga Art Gallery (Australia) /Glasmuseum Rheinbach (Germany) /Powerhouse Museum (Australia) /National Museum of Scotland (England) /Museum Kunst palast (Germany) /The Coming Museum of Glass (U.S.A) /Glasmuseum Ebeltoft (Danemark) /The National Gallery of victoria (Australia) /Victoria and Albert Museum (England) /Museo de Arte Modemo, LaCasadeJap6n (Argentine) /Tutsek Foundation (Germany) / Museum of Arts and Design (U.S.A)

作品リスト
1号室
1横尾龍彦「踊る蒼い龍 Dancing Blue Dragon 」ミックスト・メディア ¥500,000
2横尾龍彦「蒼い龍 Blue Dragon」ミックスト・メディア        ¥350,000
3横尾龍彦「赤い龍 Red Dragon」ミックスト・メディア      ¥200,000
4 高橋禎彦「置いてきたもの」ガラス                 ¥120,000
5 高橋禎彦「置いてきたもの」ガラス                 ¥110,000
6 高橋禎彦「置いてきたもの」ガラス                 ¥70,000
7 高橋禎彦「謎」ガラス                       ¥100,000
8 高橋禎彦「謎」ガラス                       ¥35,000

5号室
1 高橋禎彦「謎」ガラス                       ¥110,000
2 高橋禎彦「置いてきたもの」ガラス                 ¥100,000
3 高橋禎彦「置いてきたもの」ガラス                 ¥100,000
4 高橋禎彦「謎」ガラス                       ¥80,000
5 高橋禎彦「高坏(グリーン)」ガラス                ¥50,000
6 高橋禎彦「高坏(ブルー)」ガラス                 ¥50,000
7 高橋禎彦「謎」ガラス                       ¥100,000
8 横尾龍彦「踊る雲 Dancing Clouds」ミックスト・メディア 」 ¥350,000
9 横尾龍彦「エーテル体 Ether existence」」ミックスト・メディア   ¥350,000
10横尾龍彦「黙示録的風景 Apocalyptic Landscape」ミックスト・メディア ¥200,000

その七 (12号室)
「宇宙霊、成長する庭」(ディオニソス、影)
さかぎしよしおう(立体) VS 留守玲(鉄溶接)
その八 (16号室)
「宇宙霊、成長する庭」(バッカス、影の裏側)
留守玲(鉄溶接) VS さかぎしよしおう(立体)

留守は工芸、さかぎしは現代美術、という領域の違いがありながら、ともに複雑で独特な、鉄の粒を溶かした溶接、磁土の垂らし混みと積層、乾燥、焼成、と、素材の限界に向き合う、実力作家の出会い。
「成る」こと、「生まれる」ことへ、直向きに対峙して評価の高い二人の、「造形」を超えた、見えない「宇宙芸術霊」への信頼を嗅ぎとっていただきたい。

さかぎしよしおう SAKAGISHIYOSHIO
1961 米国生まれ
1986 多摩美術大学絵画科卒業
1989 英国にて何もしない(~1990)
2005 「アジアの潜在力」愛知県美術館
2007 「六本木クロッシング 2007」森美術館
2007 「プライマリー・フィールド」神奈川県立近代美術館葉山
2015 「鎌倉から始まった。1951-2016」神奈川県立近代美術館
2016 「生への言祝ぎ」大分県立美術館
2016 「蜘蛛の糸」豊田市美術館
2018 個展 ギャラリエ・アンドウ・東京(2000~)
「白と白―手技(アルス)の深層 ゲーテの手」ギャラリー册(東京)
パブリックコレクションに、神奈川県立近代美術館、豊田市美術館、東京都現代美術館

留守 玲 RUSU AKI
1976  宮城県生まれ
2007 〈素材×技術〉からフォルムへー布と金属―(茨城県つくば美術館)
工芸の力―21世紀の展望(東京国立近代美術館工芸館)
2012  留守玲の茶室 さびのけしき(山口県立萩美術館・浦上記念館)
2014 第19回 MOA岡田茂吉賞展(MOA美術館・静岡) ’19 第21回
2016   生への言祝ぎ(大分県立美術館)
2018   こどもとおとなの アツアツこうげいかん(東京国立近代美術館工芸館)
2019  アートみやぎ2019(宮城県美術館)
パッション2020 今みておきたい工芸の想い(東京国立近代美術館工芸館)
2020 輝けるメタルアート 淡水翁賞35回記念(石洞美術館・東京)
主な受賞歴
2001  熊日総合美術展21世紀アート大賞2001 熊本放送賞
2003 財団法人日本文化藝術財団 第11回 日本現代藝術奨励賞
2016 第2回菊池寛実賞
第27回タカシマヤ美術賞
2017 第34回 公益財団法人美術工芸振興佐藤基金 淡水翁賞 最優秀賞

作品リスト
12号室
1 さかぎしよしおう「4001」磁土 ¥160,000
2 さかぎしよしおう「4010」磁土 ¥300,000
3 さかぎしよしおう「1006」磁土 ¥160,000
4 留守玲「采」鉄 ¥180,000
5 留守玲「采衣」鉄 ¥130,000
6 留守玲「熔紋」鉄 売約済
7 留守玲「カノぺ」鉄    ¥70,000

16号室
1 留守玲「采」鉄 ¥70,000
2 留守玲「カノぺ」鉄 ¥35,000
3 留守玲「過飽和より」鉄 ¥120,000
4 留守玲「過飽和より」鉄 ¥140,000
5 留守玲「てつはち」鉄 ¥35,000
6 留守玲「瞬花」鉄/銀箔/和紙 ¥50,000
7 留守玲「カノぺ」鉄 ¥40,000
8 さかぎしよしおう「4021」磁土 ¥400,000
9 さかぎしよしおう「7038」磁土 ¥200,000
10さかぎしよしおう「1005」磁土 ¥180,000
11さかぎしよしおう「1012」磁土 ¥140,000

その九 (7号室)
「装飾と肉体」(ディオニソス、影)
内田あぐり(日本画) VS 川端健太郎(陶芸)
その十 (17号室)
「装飾と肉体」(バッカス、影の裏側)
川端健太郎(陶芸) VS 内田あぐり(日本画)

「エロチシズム」とは単に言い切れないような、「身体」の陰に宿る、内面的な造形を追ってきた二人。現代日本画の最前線を、装飾=肉体のぎりぎりの鬩ぎ合いで追う内田の、舞うように多層な空間。自在な生命器官的形と、多彩な色彩の煌めきに、陶芸の悦楽、見る=触る、楽しみの境地を感じさせる川端。二人ながらの、生命感の乱舞を満喫してもらいたい、と思う。

内田 あぐり UCHIDA AGURI
1949 東京都港区生まれ
1975 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了
1993 文化庁在外研修員として渡仏、山種美術館賞展で大賞受賞
1999 現代日本絵画の展望展でステーションギャラリー賞受賞
2002 第一回東山魁夷記念 日経日本画大賞展で大賞受賞
2003-04 武蔵野美術大学在外研修員として渡米
2019  神奈川文化賞受賞
現在  武蔵野美術大学名誉教授 個展、グループ展などで作品を発表。
主なパブリックコレクション
武蔵野美術大学美術館・図書館、平塚市美術館、日本経済新聞社、山種美術館、横浜美術館、福島県立美術館、東京国立近代美術館、青梅市立美術館、東日本鉄道財団、東京オペラシティアートギャラリー、佐久市立近代美術館、旧信濃デッサン館、他

川端 健太郎 KAWABATA KENTARO
1976 埼玉県生まれ
1998 東京デザイナー学院 陶器科 卒 /東京
2000 多治見市陶磁器意匠研究所 卒

個展
2003 ガレリア セラミカ
2007 ギャラリーこうけつ(’05,’03)、ホワイトギャラリー(’05,’03)、土の花
2008 カラコルム
2010 陶林春窯(’06,’02)、銀座三越、ギャラリーハシモト、目黒陶芸館(’06)
2011 あかまんま(’07)、K-HOUSE、楽翠亭美術館、ギャラリー Ikuko
2012 桜花書林(’08)、Gallery 創、日本橋高島屋、祇園小西 /京都(’09)
2013 名古屋松坂屋、陶花、心斎橋大丸、桃青(’10,’08)、ギャラリー器館(’10,’08)、黒田陶苑(’11,’09,’06,’04)、川武陶器
2014 silver shell、ギャラリー数寄(’05)、忘我亭(’12,’10,’08,’06)、MIZEN Fine Art
ギャラリーもえぎ(’10)
2015 サボア・ヴィーブル(’12,’09,’07,’05,’04,’03)
他グループ展多数
受賞
2007 パラミタ陶芸大賞展 大賞
2004 益子陶芸展 加守田章二賞
2002 益子陶芸展 審査員特別賞
2001 織部の心作陶展 大賞

作品リスト
7号室
1 内田あぐり「河」岩絵具、膠、墨、銀箔、雲肌麻紙   ¥100,000
2 内田あぐり「果実のような人」岩絵具、墨、雲肌麻紙オアハカアンティーク額 ¥130,000
3 内田あぐり「ひとり」鉛筆、水彩絵具、植物染料、紙  ¥80,000
4 内田あぐり「横たわる人」鉛筆、水彩絵具、紙  ¥80,000
5 川端健太郎「Batista」陶器    ¥280,000
6 川端健太郎「女(スプーン) 」陶器 ¥130,000
7 川端健太郎「茶碗 」陶器     ¥110,000
8 川端健太郎「雫入 」陶器     ¥45,000
9 川端健太郎「瞼」陶器      ¥60,000
10 川端健太郎「マカロン」陶器   ¥500,000
11 川端健太郎「Soos」陶器     ¥100,000
12 川端健太郎「Lucky」陶器    ¥60,000
13 川端健太郎「ka」陶器      ¥20,000

17号室
1 川端健太郎「女(スプーン)」陶器   ¥130,000
2 川端健太郎「白磁辰砂白金錦彩綴化茶盌 」陶器 ¥230,000
3 川端健太郎「瞼」陶器 ¥60,000
4 川端健太郎「Kite」陶器 ¥150,000
5 川端健太郎「Cao -col」陶器 ¥220,000
6 内田あぐり「夜の海」岩絵具、藍、膠、墨、雲肌麻紙 ¥100,000

その十一 (10号室)
「楽園への帰還」(ディオニソス、影)
真島直子(ミクスメディア) VS イイノナホ(ガラス)
その十二 (18号室)
「楽園への帰還」(バッカス、影の裏側)
真島直子(ミクスメディア) VS イイノナホ(ガラス)

大胆可憐な巨大鉛筆画(最近は油絵具も多用する)で、パリ−東京を拠点に国際的に活躍する画家、オブジェ作家真島直子に、詩的で涼やかな物語を感じさせる彫刻的ガラスで大人気のイイノナホ。
タイトル「ジゴクラク」は、真島の造語=「地獄&極楽」だが、土俗的風合いに満ちた真島の、モダンで都会的なイイノの、それぞれの巫女が産みだした楽園が、那須で交差する。

真島 直子 MAJIMA NAOKO
1944 愛知県生まれ
1968 東京藝術大学美術学部 油画科卒業
1982 アラン・ジュフロア企画展 東京日仏学院の庭・回廊
1989 工藤哲巳と「津軽シャーマンと東京忍者のからみあい」
1990 工藤哲巳と「花のエロチカ」  上野スペース・二キ
1997 名古屋中京大学Cスクエア「地ゴク楽」
2002 第10回アジアアートビエンナーレ バングラディシュ 参加
2003 新見 隆 企画 アルファMプロジェクト「地ゴク楽」
岡部あおみ企画 「おんなのけしき 世界のとどろき」参加
パリ・ギャラリークロード・サミュエル「地ゴク楽」
2004 川崎IBMさまざまな眼「真島直子展」
2006 国立芸術センター青森 「密林への回廊」
青森県立美術館「縄文と現代」出品
群馬県立館林美術館「夢の中の自然」出品
愛知県立美術館「地ゴク楽」
2007 横須賀市美術館「「生きる」展出品
2008 マドリッドアートフェア ARCO
2010 釜山美術館「日本と中国の現代美術」展出品
受賞
2002 第10回バングラディシュ・アジアビエンナーレ・グランプリ

イイノナホ IINONAHO
ガラス作家。北海道洞爺湖温泉町生まれ、東京四谷育ち。武蔵野美術大学彫刻科卒業後、吹きガラスを始める。
ピルチャック・グラススクール(シアトル)で学ぶ。1997年に作家活動を始め、個展多数開催
現在、アートピースを中心に活動、光のアート、シャンデリアやランプなども建築に納めている。
2019 年7月に東京千駄ヶ谷に自身初のギャラリー兼フラッグショップをオープン。益々活躍の場を広げている。

作品リスト
10号室
1 真島直子「脳内麻薬 」丸皿(陶器) に油彩   ¥230,000
2 真島直子「脳内麻薬」(1)水彩、墨、ボード  ¥150,000
3 真島直子「脳内麻薬」(2)水彩、墨、ボード  ¥150,000
4 真島直子「脳内麻薬 」(3)水彩、墨、ボード  ¥150,000
5 イイノナホ「時の素描 皿」(1)ガラス    ¥120,000
6 イイノナホ「時の素描 皿」(2)ガラス    ¥120,000
7 イイノナホ「雪と三人」ガラス         ¥389,000

18号室
1 イイノナホ「花と根」ガラス    ¥500,000
2 真島直子「脳内麻薬 」ミックスメディア   ¥180,000
3 真島直子「脳内麻薬 」段ボールに油彩    ¥180,000

(ライブラリーラウンジ)
1 イイノナホ「木の実と鳥」ガラス    ¥280,000

その十三 (3号室)
「故郷喪失(ディアスポラ)、異界の旅」(ディオニソス、影)
内田亜里(写真)VS 徳丸鏡子(陶芸)
その十四 (8号室)
「故郷喪失(ディアスポラ)、異界の旅」(バッカス、影の裏側)
徳丸鏡子(陶芸)VS 内田亜里(写真)

チェジュ島、対馬など、複雑で困難な歴史を持った風景を、内省的なモノクローム写真で追ってきた内田。日本工芸の伝統「生を言祝ぐ」、花々や生き物の乱舞する祝祭的造形を追求してきた焼きもの作家、徳丸。
内田の静謐な黒い画面、その深みには人間の魂と風土と歴史の魂が交わりがあり、徳丸の華やぐ白にもまた、私どもの日日の心模様の多彩が映っている。

内田 亜里 UCHIDA ARI
2001 東京造形大学写真コース卒業
2006 文化庁新進芸術家国内研修員(東京芸術大学写真センター)
2012 平成24年度ポーラ美術振興財団在外研修員として渡印(インド ゴア)
2017 公益財団法人テルモ生命科学芸術財団助成
個展
2013 「“Colours of Faith – 彼の地の色- “ Exhibition of Gum Bichromate Prints」
Aurodhan Art Gallery ポンディチェリー、インド
「Gum Bichromate」Thalam バンガロール、インド
2014 「序曲、出会いと五感の交響楽=大分」大分県立美術館
2015 「ザ・ニュー・ヴィジョン」ポーラミュージアムアネックス 東京
2018 「The secret 2018」リコーイメージングスクエア銀座
2019 個展「居る所絶島」MUSEE F

徳丸 鏡子 TOKUMARU KYOKO
1963 東京生まれ
1992 多摩美術大学大学院修士課程絵画科油画専攻陶芸コース修了
個展
1994 ギャラリー小柳(銀座)
1995 ギャラリーM(青山)
1996 アートスペース遊(相模原)
1999 ガレリアセラミカ(新宿)
2000 INAX世界のタイル博物館(常滑市・愛知)
2002 ガース・クラーク・ギャラリー(ニューヨーク・米国)
コンテンポラリー・クラフト・ミュージアム(ポートランド・米国)
2005 Bemis Center for Contemporary Art(オマハ・ネバダ州・米国)
2006 ギャラリー元町(横浜)
2008 日本橋三越アートスクエア(日本橋)
2009 シブヤ西武オルタネイティブスペース(東京)
2010 シルバー・シェル(東京)
2011 山梨県立美術館 山梨
ギャラリーいそがや(東京)
2013 ギャラリーO2(東京)
2016 目黒陶芸館(四日市・三重)‐2000、05、08、12
他グループ展多数
受賞
1990 長三賞陶芸展 新興部門大賞
1992 美濃国際陶磁器フェスティバル 入選
2000 出石磁器トリエンナーレ 佳作
2013 タカシマヤ文化基金 タカシマヤ美術賞 受賞
パブリックコレクション・パブリックアート
フィラデルフィア美術館(米国ペンシルバニア)、コンテンポラリー・クラフト美術館(米国オレゴン)、ボストン美術館(米国 マサチューセッツ)、岐阜県立現代陶芸美術館、滋賀県立陶芸の森陶芸館、愛知県常滑市、兵庫県出石町、九谷焼技術研究所、(株)LIXIL、MICOM美術館 (アルゼンチン・オベラ)、新台北市立陶磁博物館(台湾・新台北市)、大分県立美術館・天庭

作品リスト
3号室
1 内田亜里「生月」(IKITSUKI)プラチナプリント 金箔 雁皮紙
(エディション/2)¥50,000
2 内田亜里「生月」(IKITSUKI)プラチナプリント 金箔 雁皮紙
(エディション/2)¥50,000
3 内田亜里「生月」(IKITSUKI)プラチナプリント 金箔 雁皮紙
(エディション/2)¥50,000
4 徳丸鏡子「してえる島2020」磁器                  ¥900,000
5 徳丸鏡子「Cosmic Plants S」磁器                 ¥200,000
6 徳丸鏡子「Tea pot Squeare」磁器・人工水晶            ¥400,000
7 徳丸鏡子「Tea pot Round」磁器・人工水晶             ¥400,000
8 徳丸鏡子「Tea pot with fish-shaped lid」磁器・人工水晶     ¥350,000
9 徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                   ¥150,000
10徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                    ¥150,000
11徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                    ¥150,000
12徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                    ¥150,000

8号室
1 徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                    ¥150,000
2 徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                    ¥150,000
3 徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                    ¥150,000
4 徳丸鏡子「龍皮紋白磁碗」磁器                    ¥150,000
5 内田亜里「生月」(IKITSUKI)プラチナプリント 金箔 雁皮紙
(エディション/2)¥50,000
6 内田亜里「生月」(IKITSUKI)プラチナプリント 金箔 雁皮紙
(エディション/2)¥50,000

その十五 (15号室)
「黒と黒、クールな庭」
樋口健彦(陶芸)

樋口は、「器」にこだわらず「焼きもの」にこだわるという意味で現代工芸の異端児。建築や環境へと開かれた、彫刻的な仕事で評価が高い、中堅実力作家。
見る者の観想を促す黒い小宇宙は、多彩で交響的なポリフォニーを感じさせ、「黒」の無限な光彩を信じる樋口の、ユーモアと諧謔に満ちた、生讃歌を感じとっていただきたい。

樋口 健彦 HIGUCHI TAKEHIKO
1966 福岡市生まれ
1993  Artists in Residence Program Tama Life21東京
1999  Asian Artists Fellowship (U.S.A.)
2004〜2017 多摩美術大学工芸学科非常勤講師
主な展覧会
1995  GALLERY WHITE ART(個展)
1996 ギャラリー川船 (個展)‘97‘99‘02‘05‘08‘09 ’13
1997 コバヤシ画廊企画室 (個展)‘97‘98
1998  Contemporary Ceramics‘96 Gallery Art Present (Paris)
1998 東京国際フォーラム エキシヴィジョンスペース(個展)
1999 Red Mill Gallery (U.S.A., Vermont)(個展)
2000 They are Square, but Not too Formal. Robert Pardo Gallery (NY)(個展)
2010 「モノ・黒」樋口健彦の仕事2005-2010平塚市美術館(個展)
2016 生への言祝ぎ / インスタレーション、十二の柱+出会いのパフォーマンス 大分県立美術館OPAM
主なコレクション
平塚市美術館、町田市立博物館、アルゼンチン近代美術館、Robert Pardo Gallery (NY)、INAXギャラリー、二期リゾート他

作品リスト
15号室
1 樋口健彦「黒をおく『浮』構想1」陶、竹炭              ¥90,000
2 樋口健彦「黒をおく『中へ』構想3」陶、竹炭             ¥100,000
3 樋口健彦「黒をおく『列』構想4」陶、竹炭              ¥80,000
4 樋口健彦「黒をおく『積、融』構想12」セメント、アルミニウム、竹炭 ¥80,000
5 樋口健彦「黒をおく」陶、竹炭                    ¥80,000
6 樋口健彦「Real Number 2018」陶、墨                 ¥90,000
7 樋口健彦「黒をおく『痩せていくカタチ』」陶、竹炭           ¥320,000
8 樋口健彦「黒をおく『膨らんでいくカタチ』」陶、竹炭          ¥300,000
9 樋口健彦「黒をおく『積、融』構想8」セメント、アルミニウム、竹炭  ¥90,000
10樋口健彦「黒をおく『列』構想7」陶、竹炭              ¥80,000

※ご希望の作品がございましたらレセプションまでお申し付けください。
※価格はいずれも税別です。